温室効果ガスには、二酸化炭素、メタン、一酸化二窒素、フロンガスがあります。大気中の温室効果ガスは、過去80万年間で前例のない水準まで増加していると報告されています。IPCC第4次評価報告書によれば、温室効果ガス別の地球温暖化への影響度合いは、二酸化炭素76.7％、メタン14.3％、一酸化二窒素7.9％、フロン類1.1％となっています。二酸化炭素は、石炭や石油の消費、セメントの生産などにより大気中に大量に放出されます。メタンは、排出の半分以上が化石燃料の使用、牛などの反芻動物、水田、埋立等の人間活動によるものです。一酸化二窒素は、排出の約3分の1が農耕地の土壌、家畜、化学工業等の人間活動によるものです。オゾン層を破壊するフロン(CFCs、HCFCs)の大気中濃度は微増又は減少している一方で、メタンや代替フロン(HFCs)やパーフルオロカーボン(PFCs)や六フッ化硫黄(SF6)などは増加しています。