「アウトドア・レジャー」のリユース売上は前年比10.8%の1172億円に拡大するなど、盛り上がりを見せています。今回は、その理由やアウトドアブランドの動向について詳しくご紹介します。

■リユースショップとキャンプギアは相性がいい！？

コロナ禍も追い風となり、数年前から火がついたキャンプ人気も定着。それに伴って、買い替え需要も増えています。

フリマアプリでも人気のアイテムですが、
・カビていた！汚れている
・思っていたより大きい
・送料が高い
・付属品がない
などの理由から、個人間の売買だとトラブルが生じやすい商品でもあります。
特に大型のテントは送料が高いため、売るにも買うにもちょっと不便という特徴があります。

キャンプ用品は、大きくて、収納に困ったり、汚れていることも多いため、
「気軽にショップに持ち込みたい！」「実際に品物を見たから買いたい！」
というニーズが高いのです。

そこで、リユースショップに持ち込みが増えている、もしくはリユースショップで購入するという現象が起きています。

■リユースショップが専門店を展開！

実際にリユース業界でも多くの企業がキャンプギアコーナーを拡充し、アウトドア専門店を出店したりしています。
アウトドア用品専門の宅配買取を行う企業も多くありますね！
また、異業種がキャンプギアのリユースに参入しているのも特徴です。

最近はキャンパーのスタイルも様々でソロ、ファミリー、グループ、最近は車中泊も人気です。

初心者の方で最初は安く道具を揃えたい方や、キャンプスタイルが変わって道具を入れ替えたい方、
人とは被らない個性的なギアが欲しい方などのニーズに応える形でリユースショップもどんどん進化しています。

■人気のアウトドアブランドをおさえよう！

大手リユースショップが2022年上半期 アウトドアブランド販売数量・買取数量ランキングを発表した内容を元に、
アウトドアブランドの特徴や人気商品などもご紹介しながらランキングを発表していきたいと思います。

アウトドアブランド販売数量・買取数量ランキング

アウトドアブランドの販売数量ランキング、買取数量ランキングは
いずれも
トップは「THE NORTH FACE（ザ・ノースフェイス）」、
2位は「patagonia（パタゴニア）」、
3位は「Columbia（コロンビア）」でした。

★THE NORTH FACE（ザ・ノースフェイス）ってどんなブランド？

「THE NORTH FACE」は、販売、買取共にセカンドストリートでは不動の1位だそう。
「バルトロライトジャケット」や「マウンテンライトジャケット」などの商品が人気です。
アパレル以外にも、トレッキングで使うテントやキャンプでも使えるチェアやテーブルなどキャンプギアも人気を博しております。
一次市場での人気が高いため、二次流通の販売も活性化されております。

★patagonia（パタゴニア）はどんなブランド？

「patagonia」は現行品だけでなくヴィンテージアイテムなどの需要も高いブランド。
特にパタゴニアと言われるほどフリースが有名で、中でもレトロXシリーズが有名です。
フリースはエコな素材を使用しているにもかかわらず、機能性が高く、デザインやカラーも豊富なため世界的に人気のアイテムです。

★Columbia（コロンビア）はどんなブランド？

アメリカのアウトドアブラン「Columbia」は、メンズ、レディース共に人気のあるブランド。自社で、防水・保温・吸湿・速乾等に強い、独自の素材を開発しています。
機能・デザイン性に優れ、ちょうどいい価格帯で、様々なアイテムが販売されています。
幅広い年齢層にマッチし、流通量が多いことも上位に入っている要因の一つです。

＜１位～10位までのランキングまとめ＞

【買取数量ランキング】
1　ザ・ノース・フェイス
2　パタゴニア
3　コロンビア
4　コールマン
5　グラミチ
6　モンベル
7　スノーピーク
8　ティンバーランド
9　エルエルビーン
10　アークテリクス

【販売数量ランキング】
1　ザ・ノース・フェイス
2　パタゴニア
3　コロンビア
4　グラミチ
5　コールマン
6　モンベル
7　エーグル
8　アークテリクス
9　ティンバーランド
10 エルエルビーン

買取と販売のランキングに入ってくるブランドに大きな違いはありませんでしたが、微妙にランキングには差がありました。
「買取り」ではキャンプ用品ブランドが、「販売」ではアパレルブランドがより上位になっている点が特徴的ですね！

■最新トレンド、ガレージギア

ちなみに、ガレージブランドと呼ばれる「上質でオリジナル性の高い製品」を作成する新興アウトドアブランドも登場しています。人気のガレージギアの焚き火台など、SNSで人気があり流通する数が少ないことから高額でやり取りがされていることもあるそうです。

■まとめ

キャンプ人気も定着し、キャンパーの層も厚くなってきました。
一部のガレージブランドの精進は入手困難な状況が続くなど指向性の高いアイテムとなりつつあります。
こだわりのキャンプギアをしっかり評価してもらえる専門店で売りたいという顧客のニーズがあるのも納得ですね。

このように、リユース市場を牽引する一つのアイテムでもあるキャンプ・アウトドア用品の動向について今回はご紹介しました。

店舗スタッフはもちろん、本部職なども増員している成長中のリユース企業で働くことも可能です。
こうした商品に興味がある、趣味で触れているという方は「好きを仕事にできる」リユースという仕事も選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。

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