【最新動向】リユースに追い風!円安で越境ECが盛り上がるUsed in Japan最前線

2023.01.04

こんにちは、Re:転職キャリアアドバイザーの山口です。

今、越境ECが盛り上がりを見せています。特に2022年の円安は、越境ECなどを通じた輸出を行うリユースビジネスにとっては追い風となりました。

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【リユース業界にとって円安は追い風なのか?】

最新の値動きは日銀の金融政策転換のきざしやアメリカの金利縮小によって落ち着きを見せているものの、まだ以前よりは円安トレンドといってよいでしょう。

そこで今回は、リユース業界特化の転職サポートを行うRe:転職が、リユース業界の最新動向として、越境ECのマーケットや人気のリユースアイテムについて解説します。

◾️越境ECとは?米中向けに販売が好調

日本人の物を大切に扱うことから、日本からのリユース品(中古品)は状態が良いといわれ、人気があります。また、バイヤーの方に「時計の箱や保証書が丁寧に保管されているので、日本の品物は価値が残りやすく、海外でも人気」と伺ったことがあります。確かに、外箱ってなかなか捨てられないなと個人的にも思います。そうした理由から今、Made in Japanならぬ、「Used in Japan」が世界から注目されています。

越境ECとは、インターネット通販サイトを通じた国際的な電子商取引のことです。プラットフォーマーとしてebayやBEEONS、時計だとクロノ24といった事業者が存在します。

大手メディアでも、越境ECによる海外への商品販売が急増していることが取り上げられています。日経新聞によると、リユース業に関わらず「ITの発達で翻訳や手続きなどが簡単になったことで中小企業の海外販路が広がっている」ということです。

米中は日本の越境ECの2大主要国とされており、米中向けの越境ECだけで日本全体の輸出額の約1割に相当する規模に成長しています。経済産業省によると、個人向け越境ECの販売額は2021年に中国向けが前年比10%増の2兆1382億円、米国向けが26%増の1兆2224億円になっているとのことです。※越境ECは20万円超などの取引でなければ貿易統計に反映されないため越境EC全体の販売額は上記数値を上回るとのこと。

そのような越境ECで日本のものが良く売れている商品ジャンルの一つがリユース品です。

◾️アクセサリーや時計など高額の嗜好品が売れ筋

BEEONSでは、「越境ECヒットランキング2022」を発表。ブランド時計、トレカ、アニメのフィギュアが例年に続き人気ジャンルとなっています。

今回のポイントは円安により、高額商品が売れやすくなっていることです。ブランド腕時計は1年前と比較して、なんと購入金額が74.58%上昇しているそうです!ブランド品ではアジア圏で「シャネル」の人気が上昇。特に中国では根強いシャネル人気があり、「シャネルだとひと目でわかる」商品に特に人気が集まる傾向ということです。日本のオークションでもシャネルの商品が異例の高値を付けるということが話題になっていましたね。

その他、カメラレンズや、バイクのセキュリティグッズが大きく伸長したということです。特にマレーシアはバイク文化が根付いており、日本の中古バイクとともにヘルメットやバイクパーツの輸出につながっているといいます。

◾️トレカが躍進!カメラも急成長

ebayが取りまとめた「2022年第3四半期の越境ECトレンド」では、レディースブランド、時計、アニメアートなどが前期同様に人気となりました。

人気商品のTOP5は、トレカとゲーム機が占めています!ゲーム機は携帯型が人気で、持ち運びやすさから越境ECでも人気ということです。トレカ自体は前年比38%増加し、着実に拡大しています。国内でもトレカショップなどがここ数年で急増していますが、今後も海外でもトレカ・アニメのキャラクターグッズやゲームが注目といえるでしょう。

事業者にとっても、ゲーム関連は新規参入しやすいということもあり、市場が拡大しています。コミック本や雑誌、日本限定のキャラクターグッズや特定の場所でしか買えないアイテムなど”オタク心”をくすぐる商材が狙い目だということです。

また、BEEONS同様にデジタルカメラが76.9%増と急成長していることも押さえておきたいですね。ライカM10-Rモデル・Q2モデルや、スウェーデンのカメラメーカー「ハッセルブラッド」が平均販売単価を上げているということです。

高額品も好調で時計・パーツなどのイーベイ真贋保証対象品が前年比85%増となっています。

■まとめ

中国での日本のリユース品が人気だということは知っていましたが、アメリカでも人気があるということを知って私自身も驚きました。アメリカもリユース文化は根付いており、若者の6割はリユース品をプレゼントしたことがあるそうです。もしかしたら若い世代であれば日本よりも根付いているのかもしれませんね。

さて、2022年のリユース業界の市場拡大の要因にこのような円安や越境ECの普及があったことを知っていただけたでしょうか。越境ECということば自体にやっと馴染みが出てきたのかなと思います。

「物を大事にしなさい!」と親や先生から言われてきたことがこんなかたちで産業として発展するなんて不思議ですね。ただ、越境ECの普及とともに、品質の良い日本のリユース品が海外に届く機会が増えていくことはうれしいことです!

このような成長市場で働いてみたい、もしくはリユース業界にいるけど越境EC携わってみたいという方は、無料の「キャリア相談」よりご相談ください。どんなスキルが求められているのか?未経験でも可能性があるのかなどについて丁寧に説明いたします。

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