企業インタビュー／世界を魅了する高級腕時計／東京田無から世界へ／「腕時計のプロ」たちのマニアな仕事の舞台裏【ティーエス・トレーディング】Part１
企業インタビューシリーズ／リユース・買取業界専門の転職サービスを行うRe:転職が普段聞くことができない、経営層や人事責任者の方にインタビューを行い、事業の特徴や求める人材について本音でお話を伺います。
第6回は、株式会社ティーエス・トレーディング 時計バイヤー兼 人事課の栗山様とスタッフの皆様にお話を伺いました。
※以下の内容はインタビュー動画Part1の内容になっています。
Re:転職 山口 ：
今日は成長中のリース企業のティーエス・トレーディング様にお伺いしております。
早速、時計バイヤーの栗山さんに中古時計の面白さについて聞いてみたいと思います。
よろしくお願いします。
ティーエス・トレーディング 栗山さん：
よろしくお願いします。
私が、この時計のお仕事を始めて3年経つんですが、この会社に入るまでは全く時計に触れたことはなかったんです。でもブランドの世界観は好きだったので、ハイブランドって言われている時計に、どういうものがあるのか入社してからどんどん興味を持って、のめり込んでいきました。
時計好きだったら大体皆さんが知ってるような、代表的な時計にまつわるストーリーがいくつかあるんですが、一つご紹介したいと思います。
ここに「オメガ スピードマスター」という時計があるのですが、これが、初めて月に行った時計と言われていて、別名「ムーンウォッチ」という名前を持っています。
1960年代のアメリカで、月に行くためにアポロ計画というミッションがあったのですが、それに向けて色々な技術開発がされたのですが、このスピードマスターが実際に採用されました。
どういうところがこのデザインに反映されているかと言うと、この時計の風防のところにプラスチック素材を使用している、と言うところが宇宙に持っていくために欠かせない要素でした。
一般的にはガラス製なんですが、ここが敢えてプラスチック製なのには理由があります。風防部分が割れてしまった時に破片が飛び散らないように、というように考えられていたりします。
あとは、これは手巻き時計なんですが、宇宙空間は無重力なので、自動巻き上げがされないと言う理由もあり、必要最低限の機能で「手巻き方式」というデザインが採用されています。
これが、宇宙に採用された高精度のクロノグラフというストップウォッチ機能のある時計です。時計が好きな方でスピードマスターを知らない方はいないと思います。お客様の中には、こういうストーリーが好きでものを買うっていう方も多いですね。
Re:転職 山口 ：
ストーリーも価値になっているということですね。
ティーエス・トレーディング 栗山さん：
そうですね、僕自身も時間は全然スマホで見てしまう人間なんですが、ブランドの面白いところはこう、 本当だったら必要性っていう部分ではないかもしれないんですが、そこ色々な意味を付けて、お客様が喜んで受け取ってくれるという点がいいですね。そういう点では、お客さんとのコミュニケーションもやりがいの一つだと思います。
Re:転職 山口 ：
こういった時計の新品での値動きとか、中古での値動きはどんな感じになっているんですか。
ティーエス・トレーディング 栗山さん：
そうですね、元々は作られてる数も多く、昔であれば20万円台だったんですが、本当に今は「時計の資産」というものが、非常に重要になっているので、じわじわ値上がりして、現在だとスピードマスターは60万円台まで上がっています。
Re:転職 山口 ：
中古時計で60万円ということは、新品で買うよりも高いということですか？
ティーエス・トレーディング 栗山さん：
そうですね、過去の定価は超えていると思います。
Re:転職 山口 ：
ありがとうございます。
次に、商品管理部 時計チームの髙橋さんにお仕事についてお伺いします。時計チームのお仕事内容について教えてください。
ティーエス・トレーディング 髙橋さん：
まずバイヤーが仕入れてきた商品を検品した後に、提携業者の方へ修理を依頼し、その後出品情報を整えてECサイトに出品する、というところまでが我々の仕事です。
Re:転職 山口 ：
お仕事されてる中でのやりがいや楽しさはどういった辺にありますか。
ティーエス・トレーディング 髙橋さん：
まず1点は、大好きな時計を常にいじっている事ができる点ですね。
非常にマニアックな時計なども出てくる可能性があるので、そういう珍しい時計を触ることができたりとか、時計の知識を深めることができるのが1番のやりがいだと思います。
Re:転職 山口 ：
時計を触る技術やスキルというのは、例えばどんなことなんですか。
ティーエス・トレーディング 髙橋さん：
はい、今後商品になっていくものなので、1つ1つの作業を丁寧にやらなければいけないため、丁寧さだったり、繊細さだったりという高いスキルが求められていくと思います。
Re:転職 山口 ：
高橋さんは、元々時計に興味があったんですか。
ティーエス・トレーディング 髙橋さん：
はい。興味は非常にありましたけれども、前職は全く別の業界で働いておりました。
Re:転職 山口 ：
時計の面白さってどの辺にあると思いますか？
ティーエス・トレーディング 髙橋さん：
まず1点目は、時計の資産価値の高さですね。
中古品だとしても、購入した後に資産価値が増えて売却することができるというのが時計自体の魅力だと思いますし、時計をいじることに対して非常にスキルが求められてくるので、そこのスキルが日々高まってるなっていうのを感じることができるのが、時計の魅力だと思います。
Re:転職 山口 ：
次に、商品管理部 海外EC担当の斉木さんにお仕事についてお伺いします、よろしくお願いします。
海外ECのお仕事内容について教えてください。
ティーエス・トレーディング 斉木さん：
はい、クロノ24というサイトの運営を主に担当しています。
クロノ24は世界で一番大きな腕時計を取引できるサイトです。
主に
・ECサイトへの出品
・海外個人バイヤーからの問い合わせ
・海外事業者からの問い合わせ対応
などを担当しています。
海外からの業者さんもたくさんいるので、コミュニケーションを取ってスムーズに取引ができるようにしています。
Re:転職 山口 ：
入社したきっかけはなんですか？
ティーエス・トレーディング 斉木さん：
もともとリユース事業にすごく興味があって、それをきっかけに自分の語学力も活かせると思い、この会社に自分の力で貢献したいと思い入社しました。
Re:転職 山口 ：
ありがとうございました。
次にティーエス・トレーディングの事業概要についてお伺いします。
ティーエス・トレーディング 栗山さん：
弊社としては、主な事業は3つありまして、
・オークション事業
・中古品買取事業
・中古品販売事業
というのを行っております。
Re:転職 山口 ：
中古品の買い取りや販売はなんとなくイメージがつきますが、オークション事業というのはなんですか？
ティーエス・トレーディング 栗山さん：
はい、買取店が集めてきた商品を中古品販売業者が集まり、いわゆる、「マグロの競り」みたいな形で、オークション形式で1番欲しい人が買える、というような仕組みが行われています。
色々な事業者がオークションを開催しておりますが、弊社としても、自社でオークション事業をやっています。
買取事業に関して、主にボリュームを占めているのはオークション事業からの仕入れになります。
先ほど説明したオークション事業というのは、
自社で開催しているオークションの事なんですけれども、弊社として「仕入れ」を行う手段としては、他社の様々なオークションに、弊社のバイヤーが買い付けに行って仕入れをしております。
販売に関しては、 例えば楽天市場やクロノ24と言ったショッピングモール専用サイトでの販売が主になります。
それ以外にも、海外から直接お問い合わせや、業者に向けの卸事業。
あとライブコマースというものがあるんですが、こちらは海外向けに、例えばフィリピンや中国の方に来社していただき、代わりに弊社の商品を現地の方に向けて、動画配信を通じて販売をする、そういったサポートもさせていただいています。
Re:転職 山口 ：
御社の強みや特徴はなんだと思いますか？
ティーエス・トレーディング 栗山さん：
やはり1番は、「成長している」というところが他社に比べても特化していると思っています。具体的には、この3年間で、社員数は倍に増えておりまして、売上も3倍になっております。
Re:転職 山口 ：
成長を牽引している要因はなんだと思いますか？
ティーエス・トレーディング 栗山さん：
一番大きな要因というのは、海外での販路を本格的に展開し始めたというところが大きいと思っています。
ちょうど3年前から、海外に対してどういう風に売っていくのか？という具体的にネット販売や繋がりというのを開拓することができましたので、弊社として、海外向けの商品を仕入れることで、売り上げを伸ばしていくことができるようになりました。
Re:転職 山口 ：
今後の展望について教えてください。
ティーエス・トレーディング 栗山さん：
会社としては、 かなり早いペースでこれまで以上の成長を目指して行こうと思っています。そのためには、より多くの人を採用する必要があると思っております。
海外に対しての販路というのは、これからもどんどん大きくして いく必要がありますので、ご自身が語学に強みを持っていたり、もしくは、経営やビジネスに興味がある方は、仕事では経営者目線で参加する機会も非常に多く、これから「こういう計画で会社が大きくなっていく」っていうところを描いていく段階なので、描くところから参加するっていうのは1番面白いんじゃないかな、と思っております。
Re:転職 山口 ：
なるほど、本日は貴重なお話を聞かせていただき、ありがとうございました！
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