最新情報が1分で分かる!リユース・買取企業研究シリーズ|コメ兵(KOMEHYO)編

2023.11.08

転職活動を検討している方で、「リユース・リサイクル・買取業界の企業研究をしたい!けど、現職中で時間がない・・・」というお声も良く聞きます。

成長市場であるリユース市場、皆さんがよく知っている企業も時代の流れに合わせて日々変化を遂げていますので、情報をアップデートしていきましょう!

今回の爆速企業研究シリーズは、ブランドリユースの最大手のコメ兵グループです!

■創業76年の老舗でありながら、成長を続ける

「KOMEHYO」「BRAND OFF」の屋号で店舗を展開するコメ兵グループ。創業1947年、本社は愛知県です。2020年10月にグループ会社の成長を加速するためにホールディングス化をしています。

ブランドバックや高級腕時計、ハイブランドのアパレルなど高価格帯のファッションアイテムを主に扱っています。リユース業界ではファッションブランドNO.1企業として知られており、中古売上は861.1億円のリユース大手です。

日本最大級の商業エリアである銀座や新宿に大型店を出店しているので、そちらをご覧になったことがある方も多いかもしれないですね。

出典:コメ兵ホールディングス

■コロナ禍は大きな影響を受けたが、現在は大幅回復!

高価格帯のブランド品を扱うためコロナ禍では業績に大きな影響を受けました。
22年になり外出自粛の影響が薄れたことや、高級腕時計の相場上昇、円安により業績が急回復。22年3月期は売上げ前年比40.3%増となりました。

増収の背景には積極的な新規出店があります。買取専門店を中心に出店を重ね、FCを含むグループの店舗数は137店から180店になりました。店舗拡大により、個人客からの買取が大幅に伸びました。既存店はもちろん、催事買取のイベントや、出張買取などそれぞれのチャネルでも個人客からの買取が好調に推移しています。

また、業者間のオークション事業(KOMEHYOオークション)も好調でした。個人客からの買取が好調なことで、自社オークションでの出品も拡大されるという好循環が生まれています。

販売でも、店舗での小売りと、オークションによる法人販売の両輪がある点が強みです。また、訪日外国人(インバウンド)の増加は、ブランドリユースにとってポジティブな環境にあるため、コロナ禍以降の入国規制緩和に伴い、以前の免税販売比率に近いところまで売上が戻ってきています。

同社は2024年3月期には1,060億円の連結売上高を目指すということです。

■EC、スマホ接客、AI真贋などDX化へ

DX化にも力をいれています。
まずは販売のオムニチャネル化です。ECサイトの強化によってEC経由の売上高であるは前期比30.3%増の99.7億円となっています。

店頭スタッフとスマホで直接コミュニケーションをとりながら買い物ができるスマホ接客サービスや、中国人インフルエンサー(ライバー)によるライブコマースなども売上に寄与する形となっています。

一方、買取・真贋でのDXも推進しています。AIによる真贋・型番判定の機能をグループ会社のK-ブランドオフが運営する「BRAND OFF」のFC全店に導入しています。これにより鑑定士の育成スピードが上がり、出店スピードが加速するとのことです。

■リレーユースを担う鑑定士育成が手厚い

コメ兵では、「リレーユース」ということばを使って、自社のビジネスを表現しています。
これは、「モノは人から人へ伝承(リレー)され、有効に活用(ユース)されてこそ、 その使命を全うする」という意味合いが込められています。

そうしたリレーユースの担い手として「鑑定士」というポジションがあります。「商品の真贋チェックを行い、適正な買取価格を提示できる鑑定士の存在は欠かせ」ないとし、鑑定士の人材育成にも力を入れている点が特徴です。マニュアルの整備や真贋スキルの研修だけでなく、接客スキルやマネジメントスキルの研修なども用意されています。

また女性活躍も推進しており、コメ兵ホールディングスの女性比率は17.6%で、リユース業界の上場企業の中では先進的な企業といえるでしょう。
現在、新卒・中途どちらも人材の採用は積極的に行っています。その後の人材育成にも力を入れている企業なので離職率も低く、人材の定着度が高い企業です。

出典:コメ兵ホールディングス

■まとめ

コロナ禍ではインバウンド客の減少など大きな影響を受けたコメ兵でしたが、店舗展開と並行し、オムニチャネル化を進めていました。そこに、円安や金相場・高級腕時計相場の上昇により大幅に業績をアップさせました。
訪日外国人(インバウンド)の増加は確実に追い風になっており、渋谷への大型店も出店予定です。海外展開も積極的に行っており、今後はアジアを中心に多店舗展開を行っていくようです。

今回はコメ兵グループをご紹介しました。ぜひ次回の爆速企業研究シリーズをお楽しみに!

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前回の爆速企業研究シリーズはこちら↓

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